第154話 vs竹口。悲哀の再会を越えて……
1千万年の時空を越え、ついにジャッカル竹口と対峙した七烏未。
「くくく……まさかここまで辿り着くとはなぁ。七烏未!」
「き、貴様は――ジャッカル竹口! どうしてここに!」
その再開は七烏未にとって衝撃であった。
もう逢うことはないと思っていた兄のような存在――ジャッカル竹口。
自分のことを弟のようにも妹のようにも可愛がってくれた、竹口。
時には悪さや悪戯をされたこともあるが(性的な意味で)、戦場での信頼は、
築地あたりを歩くとよく露店で売られている卵焼きよりも厚かった。
どうして彼がここに……あの、魔王の玉座【デビル・ダンプリング】に座っているんだ!
「驚いているな? くはは、そうだろう! どうして私がここにいるのか!
何故かって? 俺が、俺こそが、砂漠の十字架【デザートクロス】だったからだよ!」
な、なんだって。ジャッカル竹口(フルネーム)が……砂漠の十字架?
そんな馬鹿な、いや、でも、まさか――!
続かない。