願いの欠片と白銀の契約者

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人の世に紛れた人ならざる者「傀儡」

「傀儡」とは人と同じ形をして、人の世に紛れた存在。
「傀儡」は人を煽動し、戦争、クーデターなど起こして歴史を導く役割を果たす存在である。役割を終えたあとには民衆の渦を離れ、人目なき場所でひっそりと、糸が切れたようにただの人形に戻る。傀儡そのものに意志はなく、「ミマ」の意志を代行し、人の歴史をあるシナリオ通りに動かしている——。

傀儡を動かす「ミマ」と呼ばれる存在

人の世に紛れた傀儡を動かしている意志の源が、「ミマ」と呼ばれる存在。 ミマとは「世界の意志」そのものであり、「人間の望む未来」を象徴する存在でもあ る。ミマは人間の世界に顕現したとき、異界の美しさを宿した「美しい人形」として の姿に具現化する。

「ミマ」を取り巻く世界の仕組み

1.世界を動かすオペレーティングシステム(OS)たり得る存在

ミマとは、世界を動かしている「意志」であり、「システム」であり、新たな世界の基 盤となる「オペレーティングシステム(OS)」のような存在である。 ミマの意志を正しく世界に反映させるために、「傀儡」と呼ばれる人形たちが人の世に紛れているとされる。

2.ミマは一定周期で世代交代を果たし、更新されていく

ミマは一定周期で更新され、その都度世界の未来は分岐していく。 現ミマが実現したシステムが古くなると、世界の方向性が揺るぎ、その未来は混沌に 堕ちる。ゆえに、ミマというシステムは自ら新しいミマを準備する。 その過渡期には、人間が望むいくつかの未来を象徴してミマが用意される。 「瑠枷」は次代のミマになるべく準備をしている。

3.ミマにはその世界に共鳴する魂を持つ四人の契約者がいる

ミマが象徴する未来と共鳴する魂を持つ者を「共鳴者」と呼び、四人の共鳴者が契 約を結ぶことができる。ミマと契約を結んだ「共鳴者」のことを「契約者」と呼ぶ。 主人公の光奈とそれを取り巻く少女たちは、四人の「共鳴者」であり、「瑠枷の契約 者」となる。

4.契約者の役割は世界の混乱を食い止め、次代のミマを決定すること

「契約者」がこの世で果たす役割は二つある。 古くなった現ミマのシステムの弊害により生み出される傀儡を処理し、人の世への被 害を最小限に食い止める役割を担っている。そして、同時に新しいミマを「次代の世 界を統べるミマ」にするためミマの代表として戦う。