propeller

『propeller』
[ある夏のお見合いと、あるいは空を泳ぐｱﾈﾓｲと。]

■ｷｬﾗｸﾀｰ

●穂積之宮いちこ(ほずのみやいちこ)

十五夜草町で知らぬ者なき穂積之宮神社の巫女。
容姿端麗、品行方正、成績優秀、運動神経は群を抜いて優れていると、非の打ち所のない完璧な性能を持った少女だが、唯一の問題点は性格にあった。
穂積之宮いちこは、問答無用のﾄﾞSである。
「口さえ開かなければ知的で上品で見目麗しいお嬢様」とは幼なじみの輪の弁だが、その彼を下僕扱いするさまは、まさに魔女の如し。
「あいつが巫女とか絶対身分詐称。捕まってしまえ」とも、やはり被害者代表の輪の弁だが、残念な事に彼女は正真正銘の巫女であり──というか、いついかなる時でも巫女装束であるのはもちろん、学園にもその格好のまま当たり前のように登校してくる。極度の巫女偏愛主義者。
ただ、なぜか『巫女』ではなく、『神巫(いちこ)』と呼ばれる事にこだわっている。

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