◎魔法の基本概念(Basic concept of magic)
魔法は『マナ』を介して、魔法使いの詠唱によって発動する。
『マナ』の源となるのは、生物全てに宿る『魂魄』である。
『魂』はその生物の『意識』の総体であり、死に至れば天国(ブレシグランド)あるいは地獄(ダロマグル)へ導かれる。
『魄』はその生物の『肉体』を動かす力の総体で、死を迎え体を離れても大気に漂い続ける。
これが『マナ』である。
生物は呼吸によってマナを体内に取り込み、その多くを呼気と共に排出する。
魔法使いは体内マナを消費し、大気中の外界マナを利用する。
体内マナが尽きると、外界マナに干渉するには自身の『魄』を削ることになる。
極力そうならぬよう、魔法使いは『マナをより多く体内に取り込む特殊な呼吸法』の学習が必須である。
体内・大気中のマナは魔法を使用した場合に、その魔法の『等級』(1〜7等)に応じた量が消費される。
大気中のマナは常に『濃い』場所から『薄い』場所へ向かおうとする。
つまり、マナが消費された場所には、再び一定濃度を保とうと周囲からマナが流入してくる。
しかしそれは瞬時というわけではなく、相応の時間がかかる。
故に場を動かずして大規模魔法を続けて使用することは困難とされる。