第30回
「インド人を右に」

ぺら子(仮)

人気投票やってみない?

ぷろ助(仮)

人気投票ってーと「あやかしびと」の?

ぺら子(仮)

いや。それは置いといて、あたしとアンタの。

ぷろ助(仮)

二人ぼっちの人気投票!?

ぺら子(仮)

前々から考えていたのだ。私とおまえ、ぶっちゃけどっちの方が人気高いのか。

ぷろ助(仮)

それは当然、ぺら子さんではないでしょうか?

ぺら子(仮)

処世術というものがよく分かってきたな、ぷろ助。私もそう思う。八割がたそう確信している。

ぷろ助(仮)

なら、そんな必要ないんじゃ?

ぺら子(仮)

だがしかし、よく考えてみるとだ。私よりおまえの方が、ネタ的に美味しい役回りなことが多い。

ぷろ助(仮)

それは具体的に言うと、ハゲになったり崖から落ちたり掘られたり空から落ちたりしたことですか。

ぺら子(仮)

それに世の中には駄目男が好きという人もいっぱいいる。ドジッ娘萌えの亜種で。

ぷろ助(仮)

も、萌えられてる!?

ぺら子(仮)

それに比べて私はどこをどう取っても完璧超人、まことに隙がない。背中側には傷一つないし、ケン○マンとスクリュー○ッドに勝てるし。オーバーボディ持ってるし。

ぷろ助(仮)

何者ですかぺら子さん。

ぺら子(仮)

……しまった、よく考えてみると私は完璧すぎる。非の打ち所がなさすぎるのは、むしろ人気に繋がらない。

ぷろ助(仮)

あの、一つよろしいか?

ぺら子(仮)

うん?

ぷろ助(仮)

そもそも我々に人気がないような――

ぺら子(仮)

だ ま れ 小 僧

 目指せ人気マスコット。あ、「あやかしびと」の人気投票もまもなく行う予定です。



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