第3回
恋のゴンヌズバー

ぺら子(仮)

はあ……

ぷろ助(仮)

なにをため息吐くことが?

ぺら子(仮)

……はあ
(ちらりんこ)

ぷろ助(仮)

そして、私をなぜそんな目で?

ぺら子(仮)

……欲しいの
(じっと見つめて、頬染めて(『天を見つめて地の底で』風に)

ぷろ助(仮)

え゛え゛!?

ぺら子(仮)

ぺら子……欲しくてたまらないの
(じ────っと見つめて、頬染めて)

ぷろ助(仮)

いや急にそんなこと言われても僕、ちが、私はその、あの!!

ぺら子(仮)

欲しい……の……
(点の瞳が艶美に濡れて)

ぷろ助(仮)

だだだだって我々はほら仕事仲間で単なる軍曹とパジャマという関係でしか……ああでもそこから始まるラブってなんだかまるでアスファルトに咲いた花みたく都会の童話な感じでいかん私ってばちょっとドキ!?

ぺら子(仮)

欲しい……おまえの命(タマ)がな!
(ずうむ、と迫り目をぎらつかせ)

ぷろ助(仮)

ひいいいい!? よく見ると その花や毒 ラフレシア!?

ぺら子(仮)

ふう。プロの助べえをからかうのは楽しいのう

ぷろ助(仮)

うっうっうっ……

図らずも、うっかりすると一人称が『僕』になることや、色恋沙汰にはとんと疎い上相当のラブドリーマーであることを露呈したぷろ助の明日はどっちだ。



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