ねえ、ぷろこびっち・すけべすきー
……もはや訂正するのもアレなソレだが、私の名前はぷろ助だ
(無視して)あんたの愛読書ってなに
愛読書……わた、いや、わわ『我が闘争』、かな
ああ? 『我が闘争』?
そ、そうだがなにかッ
じゃあ、序文からちょっと抜粋してなんか言ってみ
ええ!? えと……その……と、『トンネルを抜けるとそこは』……
雪国でなにするって? ヒットラーが? ああ?
(さらにずずいと迫りて)
……だから、雪国で、その、雪祭りでハーケンクロイツ作ったり……
『我が闘争』読んだなら、『人を説得し得るのは、書かれた言葉ではなく話された言葉である』くらいは、言え
(さらにさらにずずいと迫りて)
ひゃんっ
だいたい、机ん中に入ってたこれはなんだ
ああ!? それは私の大事な愛読書!?
『週刊わた○○おに○○○○○』とキたもんだ
うあああん! うあああん!
お・に・い・ちゃ・ん
(ひどく嫌らしい顔でニヤリ)
うあああん! うあああん!
……しかし、この翌日。
卑屈で不屈でもあるぷろ助が某フェスにおいてしっかりと
リセヴィネを箱買していたことをぺら子はまだ知らない。