第28回
「デレ・オブ・ザ・ぺら子」

ぺら子(仮)

や、ぷろ美。

ぷろ助(仮)

勘弁してつかーさい、ぺら子さん……。

ぺら子(仮)

それはともかくとして。このpropellerが発足してはや一年以上も経つのやね。もう、二回目の真夏がすぐそこまで。

ぷろ助(仮)

そうである。月日が流れるのは早いものだなあ。

ぺら子(仮)

プロペラの間……まこと広うなり申した。

ぷろ助(仮)

うん、まこと……って最初から僕たち二人しかいませんけど!?

ぺら子(仮)

今から広くする。

ぷろ助(仮)

ひぃぃぃぃっ!?

ぺら子(仮)

冗談よ冗談。安心しなさい。少なくとも当分は増えたり減ったりはしないから。めんどくさいし。

ぷろ助(仮)

面倒くさい、という理由で僕は延命されるのですか……。

ぺら子(仮)

大体、あたしより人気が出るようなマスコットキャラだったら困るじゃない。

ぷろ助(仮)

割と打算的な……いえ、何でもありません。

ぺら子(仮)

やはりこのどぐされトーキンはあたしの美貌と属性で成り立ってるからねえ。

ぷろ助(仮)

美貌はひとまず置いておくとして(意訳:反論してもどうせ無駄)、属性とは?

ぺら子(仮)

ぶかぶかパジャマでツインテールでツンデレ。

ぷろ助(仮)

最後スゲぇ納得いかねぇ!?

ぺら子(仮)

まだデレ期に入ってない。今はツン時期。

ぷろ助(仮)

……で、ではいつかは私に対しても『デレ』状態に!?

ぺら子(仮)

うむ、これまでは愛情などなくぷろ助をぶっていたのが、デレ状態になると愛情を篭めつつぶつように。

ぷろ助(仮)

……あの、それは今までと変わらないのでは?

ぺら子(仮)

つーん。

出口の見えないツン。



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