第6回
ギターケースマシンガンは本当に撃てるそうな

ぺら子(仮)

ねえ、おにいちゃん(心底媚びた声で)

ぷろ助(仮)

いやもう私が心の底から悪かったから
その呼び方だけは勘弁して下さいぺら子さん……。

ぺら子(仮)

じゃ、おい●リ軍人。

ぷろ助(仮)

そういう人の尊厳を踏みにじる言い方も止めて!

ぺら子(仮)

話は変わるけど、その顔の傷ってどうしてできたのさ

ぷろ助(仮)

これか。
ふっ……この傷は、いわば名誉の負傷というやつで

ぺら子(仮)

美人局にひっかかったときにでもやられたとか?

ぷろ助(仮)

ちっがーーーーーーーう!
戦場!
戦場で敵にやられたの!

ぺら子(仮)

でもぷろ助、別に本物の軍人ってわけじゃないでしょ

ぷろ助(仮)

“!?”

ぺら子(仮)

大方、サバゲーで遊んでいるときに自分で
すっ転んだとかが原因じゃないの?

ぷろ助(仮)

え……あ、それはその……えと……
っていうか、どうしてそこまで……?

ぺら子(仮)

だってぷろ助の日記にそう書いてあったし

ぷろ助(仮)

ひ、ひ、人の日記を勝手に読むなよぅぅぅぅぅ!

ぺら子(仮)

ぷろ助の初恋ポエム、家族一同笑わせてもらったから礼を言っとく

ぷろ助(仮)

ぺ、ぺ、ぺら子のばかーーー、
おたんちーーーん!
(精一杯の悪態をついて走り去る)

ぺら子(仮)

えーと

「夜空に輝くシリウスも君の前では色褪せて……」

あ、いないや。

ぷろ助、割とポエム無頼派。



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